hiromu radio

本間ひろむ オフィシャルブログ

騎士団長殺し

村上春樹の“騎士団長殺し 第1部 顕れるイデア編”と“騎士団長殺し 第2部 遷ろうメタファー編”(新潮社)を読み終える。

村上春樹はこの作品で「私は常に卵の側に立つ」というエルサレム賞の受賞スピーチを再表明している(ヒトラーは愚劣な男だったけれどパレスチナの壁はやりすぎだ、と)。それは主人公がコミチや秋川まりえを見守るまなざしの優しさに現れている。彼がノーベル文学賞を取れるとしたら次が最後のチャンスになる気がする。

f:id:hiromu-homma:20170302150516j:plain