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本間ひろむ オフィシャルブログ

最近読んだ本 01

チャタレー夫人の恋人D.H.ロレンス武藤浩史訳(ちくま文庫)。普段着の、あるいはちょっと下品な言葉使いで、物語が露骨に、あるいは生々しくなってる。

 

わが闘争堀江貴文幻冬舎)。このタイトルを自著につけられる神経が、まず凄い。教養というものがこの人にはないのか。ただ、学ぶべきところもあった(目の前のものに集中する姿勢)。

 

オラクル・ナイトポール・オースター柴田元幸訳(新潮文庫)。面白いな、この人の小説は。多分、(僕が)ポール・オースターを読むコツをつかんでるんだと思う。そうなると細部すら楽しめる。

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黄金の壺、マドモアゼル・ド・スキュデリ/ホフマン、大島かおり訳(光文社新訳文庫)。貴族の退廃も、芳醇も、ない。寓話。

 

結婚式のメンバーカーソン・マッカラーズ村上春樹訳(新潮文庫)。心がひりひりする青春小説。埋もれていたいい小説に巡り会えた幸せ。

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僕の名はアラムウィリアム・サローヤン柴田元幸訳(新潮文庫)。語り口が絶妙。テクニックのすぐれた中盤の選手がいるチームを見るような、小気味よい短編集。