“カケラ”(安藤モモ子監督)をAmazonビデオで。満島ひかりが垢抜けないワセジョを淡々と演じてる。“悪人”の満島ひかりと比べてみると、おおこの人は上手いんだなということが分かる(最近はひと種類の演技しかできない人が多いからね)。同性愛に関しては、“アデル、ブルーは熱い色”くらい派手にやってくれてもよかったと思う。
“紙の月”(吉田大八監督)をAmazonビデオで。キリスト教的な価値観に主人公が縛られてるのだけれど、今ひとつリアリティがない。ラストで帳尻を合わせているところがまたあざとい。それにしても、宮沢りえも小林聡美も年取っていい味出てきた。
“禁忌”(和島香太郎監督)をAmazonビデオで。プロデューサーとしてもエンドロールに名前を連ねている主演の杉野希妃がいい。内角ギリギリを140キロ台で投げ込んでくる感じ。キム・ギドクが大丈夫な人ならおすすめ。
“ソラニン”(三木孝浩監督)をAmazonビデオで。桐谷健太やら近藤洋一(サンボマスター)がよかったな。こいつらとバンド組みたいと思った。宮崎あおいもよかった。けど、高良健吾じゃなきゃダメだったのか。一時期、日本映画って高良健吾ばっかり出てたよね(斎藤工ばっかりとか、池松壮亮ばっかりとか、綾野剛ばっかりっていう瞬間もあるけれど)。バンドキッズは必見。
“悪人”(李相日監督)をHuluで。気がつくと上手い役者しか出てない。ずるい。満島ひかりすら上手い。余喜美子なんてただただ性悪な母親にしか見えなかったし。それで、柄本明が娘のために懸命になればなるほど薄ら寒い気持ちになるのだから、この映画はなおさら罪深い。面白い上にお腹にドスンとくる映画でした。深津絵里が待っててくれるんだったらちょっとお勤めしてきてもいいかな、と思った人も多いかもしれない(妻夫木聡なら待っててもいいかな、と思った女性もね)。