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hiromu writes a diary!!

批評家・本間ひろむのオフィシャルブログ

最近見たヨーロッパ映画 02

グッバイ、レーニン!”(ヴォルフガング・ベッカー監督)をAmazonビデオで。東ドイツに住む家族の話。お父さんが西ドイツに亡命してからお母さんは社会主義運動にのめり込み、やがて東西ドイツが統一。入院(昏睡状態)していたためベルリンの壁が崩壊したことを知らない母親に、ショックを与えまいとあれこれ悩む主人公の青年がいじらしい。

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ワン・デイ 23年のラブストーリー”(ロネ・シェルフィグ監督)をAmazonビデオ  で。眼鏡をかけてダサい服を着ると、アン・ハサウェイもちょっとしたオタク女子に見えるから不思議だ。大学時代の恋が時間がたってから実ることもよくあるが、お互い別の相手と結婚していたりすることも多い。この歳になると色々思い当たるふしもある。まったくのところね。

 

スラムドッグ$ミリオネア”(ダニー・ボイル監督)をAmazonビデオで。インドが舞台のイギリス映画ながら、中身はハリウッド映画だな。英アカデミー賞も米アカデミー賞も取ってる。大がかりな人気クイズ番組での出来事を山場にして、スラムドッグ(スラム出身者)の青年が純愛を貫く。

 

15歳、アルマの恋愛妄想”(ヤンニッケ・シースタ・ヤコブセン監督)をHuluで。ノルウェイの田舎町の少年少女たちが揃いも揃ってダサい。ダサ可愛い。そして、ティーンエイジャーたちの悩みは世界中共通らしい。

 

フローズン・タイム”(ショーン・エリス監督)をHuluで。時を止められれる美大生が深夜スーパーでバイト。時を自由に止められる、という彼の必殺技がラストシーンでばしっと生きてくる。なんとも美しいシーケンスだ。ただ、ヒロインのエミリア・フォックスが微妙。この人、ほんとうに美人なのか⁉︎ 

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アンコール!!”(ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督)をAmazonビデオで。原題は“SONG For MARION”。マリオンとは不治の病のおばあちゃんの名前で、コーラスサークルに入っている彼女のために、頑固者のおじいちゃんが歌うという話。実はばあちゃんの死を通じておじいちゃんと息子が再生していくという話でもある。コーラスサークルの若い先生、ジェマ・アータートンがちょっとひょうきんで、隙があって、何だか魅力的。あの“ボヴァリー夫人とパン屋”に出てくるエロいヒロインと同じ女優さんだとは思えないくらい。

 

エル・クラン

午後、六本木のアスミック・エース試写室にて“エル・クラン”(パブロ・トラペロ監督)のマスコミ試写。

80年代にアルゼンチンで起きた実話。雰囲気よさげなプッチオ一家が身代金目的の誘拐をしていたのだ。落ち着き払ったお父さんのキャラがなんとも言えず素晴らしい。というか激しくあやしい。

(2016年9月17日公開)

 

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最近見た邦画 03

柘榴坂の仇討ち”(若松節朗監督)をAmazonビデオで。武士の矜持、見せてもらいました。時代が明治に変わっても主君の仇を探し回る中井貴一もそうだけど、敵役の阿部寛もばかみたいに律儀な感じがいい。刀を振り回すことだけがもののふではない。今の日本にもののふはいないな、と返す返すも寂しくなった。

 

もらとりあむタマ子”(山下敦弘監督)をAmazonビデオで。AKB48の頃はよく知らなかったけれど、女優としての前田敦子はかなりいい。この映画は、前田敦子のための映画といってもいい。山梨という中途半端なロケーションも相まって、だらーっと生きてるタマ子が妙に心地よさげに見えるのだけれど、これは前田敦子だからだかんね。同じように生きてる輩は、すぐにバイトを探した方がいい。多分、あっちゃんほど様になってる訳じゃないからね。

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苦役列車”(山下敦弘監督監督)をAmazonビデオで。品のない芥川賞作家(原作者)の強烈な自意識とマキタスポーツの中途半端な自意識がグチャッと混ざり合い、更には森山未來が(心の)ダークサイド丸出しの演技(⁉︎)をしたもんだから、まぁ気持ち悪いというか、居心地が悪いというか、そんな映画です。前田敦子のちょーぱん(頭突き)もあります。

 

パーマネント野ばら”(吉田大八監督)をAmazonビデオで。ほぼすっぴんに近い菅野美穂のイノセントさ加減が心にしみる。対照的にけばけばの小池栄子もよかった。ふるさとっていいなぁ(幼馴染っていいなぁ)と東京生まれの僕はしみじみ思うのです。それはそうと、西原理恵子原作の映画はみんないい。“いけちゃんとぼく”なんて試写室で泣いたし、泣きはしないまでも“女の子ものがたり”もじわーっときたしね。

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俺はまだ本気出してないだけ”(福田雄一監督)をAmazonビデオで。ヘンな髪型の橋本愛のような娘に毎朝起こされたら、漫画家にでもなんでもなるね。ほんとに。決して饒舌ではないんだけど橋本愛からは「愛」が溢れてる。金髪青年・山田孝之の不器用だけどまっすぐな感じもいい。もちろん、堤真一なくしてこの映画は成立しない。妄想中に登場する「黒マジックで胸にカミと書いてある白いトレーナーを着た(多分)神様」が個人的にはつぼです。

 

メゾン・ド・ヒミコ”(犬堂一心監督)をAmazonビデオで。ぶすっとしたりツンツンしたりするすっぴん(いわゆるすっぴんメイクだな)の柴咲コウがたまらなくチャーミング。逆に、この人の笑顔が見たいと周りを一生懸命にさせる感じ。田中泯の凛とした存在感、オダギリジョーの毒のあるいかがわしさ加減にやられて、西島秀俊が普通の凡庸なおじさんにしか見えないのも面白い。この映画を見てああ優しい人になりたいと思ったなら、犬堂監督や脚本の渡辺さんの思うつぼだ。