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批評家・本間ひろむのオフィシャルブログ

テトラノオト

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大学の後輩・谷崎テトラ(京都芸大客員教授)がYoutubeで拙著“アルゲリッチとポリーニ”(光文社新書)を取り上げてくれたので、ここにはっておきます。

大阪芸大時代に出会った数多い仲間たちで、こいつすげーな、と思った人間は2人。2人とものちに本を出してる。

ひとりは詩人の丹田亮子。文芸学科の同級生です。とにかく、誰も真似のできないぶっ飛んだ詩を書いていた。そしてアルゲリッチのように自由奔放に生きてた。で、とっとと大学を辞めて実家の店で働き出したかと思ったらすぐに結婚した。“膝を抱く人”(紫陽社)という詩集があるんだけど、今では入手困難かな。大阪在住。ゆえに、たまにLINEでやりとりする。ほとんどが猫の話。

もうひとりが1年後輩の谷崎テトラ。文芸学科なので周辺には小説や詩を書く人間がたくさんいた。そんな中、彼の小説はスタイリッシュで、キラキラしてて、僕が書きたい小説に近い世界を書いていた。十数年後、いきなり“グラウンディング・ミュージック”(リトルモア)が送られてきたときは、やられた、と思ったさ。それが1999年。それから3年後の2002年、僕も最初の本“3日でクラシック好きになる本”(KKベストセラーズ)を出すわけです(ちなみに、この本の装丁はナイアガラ・レーベルのレコードジャケットでおなじみデザイナーの中山泰さん)。

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山口百恵をサブスクで聴く

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山口百恵の楽曲がサブスクで解禁になった。

僕は中学生の時、山口百恵のファンだった。TVドラマの“赤いシリーズ”もよく見ていた。高校時代になると、山口百恵はどんどん強い女になって(もちろん詞の世界で)、あれ、ちょっと違うなぁと離れていった。

綾波レイのような大人しい少女だったのが、いつの間にか真っ赤なポルシェをかっ飛ばしてたのだ。

好きな曲は、“ちっぽけな感傷”とか“ささやかな欲望”とか“冬の色”とか“白い約束”とかですね。すべて初期の綾波っぽいやつ(M女?)。

ライバルの桜田淳子が「この花は私です」みたいなメルヘンを歌ってたんで、山口百恵はもうちょっと過激なM女的な世界を歌っているうちに、桜田淳子は急に「怖いけどあたなについてゆくわ〜 17の夏だから」と大人の世界のドアをノックし始めた。

やがて、山口百恵は宇崎竜童&阿木陽子を得て、桜田淳子中島みゆきを歌うようになった。桜田淳子はヨコハマまで男を追いかけて行き、山口百恵は「今年の彼」と「去年の彼」を比べたりするのだ(詞の世界ですよ)。

もう僕にとって山口百恵はTV(ザ・ベストテンとかね)で見るものになっていいた。と思ってたら、さっさと引退して行った。呆気に取られる間もなかった。見事だ。

 

 

 

 

 

アルゲリッチのベト2

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3月のクレーメルとのデュオも、5月のアルゲリッチ音楽祭もすっとんじまいましたが、いよいよアルゲリッチの新譜がリリースされます。マルタ・アルゲリッチ小澤征爾/水戸室内管弦楽団の“ベートーヴェン ピアノ協奏曲第2番ほか”が5月8日にリリース。限定盤です。

ベト2は拙著“アルゲリッチとポリーニ”(p128p〜p132)で紹介している5月24日の東京オペラシティでの演奏ではなく、水戸芸術館での定期公演(5月26日、28日)での模様。カップリングのモーツァルトの《ディヴェルティメントニ短調 第1楽章》とグリーグ組曲《ホルベアの時代から》は2017年の演奏を収録。

ともかく待望のアルゲリッチの新譜ですね。