NHK交響楽団、第2008回定期公演(Cプログラム)。NHKホール。
クリストフ・エッシェンバッハ指揮、ブルックナー 交響曲第7番。
開演前の室内楽は、ベートーヴェン 2本のオーボエとイングリッシュ・ホルンのための三重奏曲 第1楽章。時間が余ったからと第2楽章も披露(みなさん、ブルックナーはおり番だったようです)。
そして、今夜はブルックナー1曲のみ。
第1楽章からブルックナーという作曲家の “ワーグナーが大好きでちょっと不器用なおじさん” っぷりがびんびん伝わってきたのだけれど、それにもまして、デュトワと長い間組んでたんで “ほんとうはキラッキラでカラフルな音も出せちゃうんだぜ” というN響のみなさんが、エッシェンバッハの落ち着いたテンポをきっちり守って、まるでドイツの田舎のオケのように無骨にひたむきに、弦のみなさんなんか細か忙しくボウを動かしながら金管セクションのサポートにまわったり、地鳴りのような低音をグオーンと響かせたりしていた。
さはさりとて、弦のみなさん(特にコンマスの川崎洋介氏)、けっこうのりっのりで弾いてた印象(写真にあるとおりコントラバスとかチェロが下手側に配置されていたのでコントラバスのボウイングがよく見えて楽しかった)。