別府アルゲリッチ音楽祭、ピノキオ支援コンサート。東京オペラシティ。小澤征爾、マルタ・アルゲリッチ、水戸室内管弦楽団。
前半は水戸室内管(指揮者なし)でハイドン“交響曲第6番 朝”、ウェーベルン“弦楽のための5つの楽章 作品5”。このオケはひとりひとりが世界レベルの名手(前半は竹澤恭子が2プル!)なので、室内楽的な純度の高いハイドンになった。立ちのぼる豪奢なヨーロッパの空気感。そして、きちっとした譜読みとピツィカートひとつまで気を配った精緻なウェーベルン。
後半はやばかった。上皇ご夫婦が二階席でご覧になる中、小澤征爾が椅子に座りながらベートーヴェンの“ピアノ協奏曲第2番”を指揮。もうアルゲリッチも水戸室内管の名手たちも、小澤さんのために演奏してた。アンコールでアルゲリッチが弾くシューマンとバッハがまた優しかった。後半はずっと半泣きで見てました。