ジャン=ポール・サルトル(訳・伊吹武彦ほか)の“水いらず”(新潮文庫)とライナー・マリア・リルケ(訳・高安国世)の“若き詩人への手紙・若き女性への手紙”(新潮文庫)を読み終える。
高校生のころに付き合ってた彼女の父親が高名な翻訳家で、その先生にあれこれいわれて結局彼女と別れることになった。それ以来、翻訳ものなんて誰が読んでやるもんかと外国文学を親の仇のようにずっと遠ざけてきた。迂闊にも外国文学の面白さにだいぶたってから気がついた。その反動から、ここ10年くらいは翻訳ものばかり読んでる。残念ながら、件の先生の翻訳はまだ読んでいないけれど……。
現在発売中の“新潮45 10月号”に“エリジウム”の映画評を書いています。