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本間ひろむ オフィシャルブログ

福間洸太朗ピアノ・リサイタル

午後、さいたま芸術劇場にて“福間洸太朗ピアノリサイタル”。 彼のピアノを聴くのは今回が3回目なんだけど、どんどん上手くなってる。この人はすべての楽音をきちっとコントロールする。だから作品の素の魅力が浮かび上がってくるのだ。クセナキスの疾走感、…

ルーム、孤独のススメ

午後、外苑前のGAGA試写室にて“ルーム ROOM”(レニー・アブラハムソン監督)のマスコミ試写。閉ざされた部屋から脱出した母(ブリー・ラーソン)と息子(ジェイコブ・トレンブレイ)。息子役の演技がとにかく凄かった。今月末のアカデミー賞主要4部門(主演…

今月読んだ本

人生のちょっとした煩い/グレイス・ペイリー・村上春樹訳(文春文庫)。この人もユダヤ人特有の圧倒的な才気を持ってる。ほんと、かなわないや。 最後の瞬間のすごく大きな変化/グレイス・ペイリー著・村上春樹訳(文春文庫)。いやぁ面白かった。ペイリー…

エヴェレスト

午後、日比谷の東宝試写室にて“エヴェレスト 神々の山嶺”のマスコミ試写。 実際にエヴェレストに登って撮影されたというその映像たるや……。主演の岡田准一もよかったけど、伝説のクライマー演じる阿部寛の顔つきが神々しいったらありゃしない。

セーラー服と機関銃 ー卒業ー

夕方、飯田橋の角川映画試写室にて“セーラー服と機関銃 ー卒業ー”(前田弘二監督)のマスコミ試写。 橋下環奈やばい。将来、ものすごい美人になりそうだ。未完の大器。長谷川博己がまたよかった。角川映画40周年記念作品。

今月読んだ本

恐るべき子供たち/コクトー・中条省平・中条志穂訳(光文社古典新訳文庫)。岩波文庫で読んだときと印象が違うけど、やっぱり傑作だ。 クヌルプ/ヘッセ・高橋健二訳(新潮文庫)。クヌルプは、漱石作品に出てくる高等遊民みたいだ。若者にも読んでほしいん…

スター・ウォーズ フォースの覚醒

地元(Tジョイ大泉)にて“スター・ウォーズ フォースの覚醒”(J.J.エイブラムス監督)。 映画祭とか試写室以外で映画を観るのは久しぶりだ。なので「映画館に行ってみんなでスター・ウォーズを観る!」というイベントに参加してる感じがとても楽しかった。今…

ドリーム ホーム 99%を操る男たち

六本木のアスミックエース試写室にて、“ドリーム ホーム 99%を操る男たち”(ラミン・バーラニ監督)のマスコミ試写。 サブプライムローンの甘い罠(住宅ローン)に引っかかりマイホームを差し押さえられた男が、差し押さえる側になって荒稼ぎするという悲し…

ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る

午後、渋谷の映画美学校試写室にて、“ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る”(エディ・ホニグマン監督)のマスコミ試写。 コンセルトヘボウ管のワールドツアーに密着したドキュメント。アルゼンチン→南アフリカ→ロシア、それぞれの土地での…

今月読んだ本

神を見た犬/ブッツァーティ・関口英子訳(光文社新訳文庫)。ユーモアとペーソス。シャレと皮肉。20世紀に日本で流行ったSFショートショートのひとつの源流か。 秘密の花園/バーネット・土屋京子訳(光文社新訳文庫)。素直に心が洗われる。大人になってか…

ブリッジ・オブ・スパイ

夕方、六本木の20世紀FOX試写室にて“ブリッジ・オブ・スパイ”(スティーヴン・スピルバーグ監督)の試写だん。スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、脚本がコーエン兄弟! 東西冷戦時代に市井の弁護士が活躍する話なんだけど、何人かはオスカーを手にする…

の・ようなもの のようなもの

東銀座の松竹試写室にて、“の・ようなもの のようなもの”(杉山泰一監督)のマスコミ試写。 森田芳光の“の・ようなもの”から35年。主役の若手落語家・志ん田に松ケン。落語を捨てた兄弟子・志ん魚(しんとと)と志ん田の絡みがいい。伊藤克信も尾藤イサオ…

今月読んだ本

評論家入門―清貧でもいいから物書きになりたい人に/小谷野敦(平凡社新書)。寝食忘れて本を読んだり研究に没頭しないと、評論家として一人前になれないという。まったく、そのとおりです。 国家の品格/藤原正彦(新潮新書)。10年前のベストセラー。こ…

東京国際映画祭 その2

午後、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、TIFF(東京国際映画祭)のP&I上映を2本。 “奇跡の女 デジタル・リストア版”(イシュマエル・ベルナール監督)。日食の日に聖母マリアを見た女性が霊能者として祭り上げられる物語。プリミティヴなパワーがスクリーンに…

東京国際映画祭 その1

午前中から、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、TIFF(東京国際映画祭)のP&I上映を1本。 “ボーン・トゥ・ビー・ブルー”(ロバート・バドロー監督)。ドラッグ中毒から復活しかけたチェット・ベイカーを演じるのはイーサン・ホーク。ぼろぼろのポンコツぶりで…

勇気の証言ーホロコースト展

お昼前、池袋の東京芸術劇場にて“勇気の証言ーホロコースト展”。 ウイークデイの午前中なのに大盛況だった。6000人のユダヤ人に“命のビザ”を発給し続けた杉原千畝氏の生原稿に見入る。苦しい心中が文字から伺える。もし同じ立場に置かれたなら、きっと僕も同…

今月読んだ本

人間失格/太宰治(新潮文庫)。数十年ぶりに再読。面白かったな。高校生では分からなかったところがたくさんある(ひらめが奥さんに悪事を働いたと勘違いしてた)。 老人と海/アーネスト・ヘミングウェイ・福田恆存訳(新潮文庫)。この本もずいぶん久しぶ…

PAN ネバーランド、夢のはじまり

西新橋のワーナーブラザーズ試写室にて“PAN ネバーランド、夢のはじまり”(ジョー・ライト監督)のマスコミ試写。 新しいピーターパンの物語。ピーターはもちろん、フック船長やらタイガーリリーも出てくる。圧倒的な映像美。いやぁ、カート・コバーンに見せ…

Re:LIFE

午後、六本木のアスミックエース試写室にて、“Re:LIFE”(マーク・ローレンス監督)のマスコミ試写。 田舎の大学で教師になった落ち目の脚本家をヒュー・グラントが好演。こういう人生もいいかも。相手役のマリサ・トメイのくたびれ具合がまた絶妙。彼女は『…

山辺絵理ピアノリサイタル

午後、大手町よみうりホールにて、山辺絵理ピアノリサイタル。 後半、楽しそうにショパンを弾いてグッと観客の心を掴んでから、そのままリストのメフィストワルツ1番まで走りきった。アンコールはショパンのノクターン(遺作)とリストのラ・カンパネラ。毎…

今月読んだ本

火花/又吉直樹(文藝春秋)。主人公が井の頭公園で師匠の元カノを見かけるシーンだけでも、この本を読む価値がある。賛否両論あるラストシーンも、主人公のさりげない優しさが浮き彫りになっていて好感が持てる。スクラップ・アンド・ビルド/羽田圭介(文…

ヒトラー暗殺、13分の誤算

南青山のGAGA試写室にて“ヒトラー暗殺、13分の誤算”(オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督)のマスコミ試写。ミュンヘンのビアホールでの暗殺未遂事件。犯人は平凡な家具職人。物語はここから。ドイツの田舎町が少しずつナチ化していく様は実際ゾッとする。そ…

今月読んだ本

饗宴/プラトーン・森進一訳(新潮文庫)。紀元前のギリシャで美しき行いを解いていた。その驚きたるや。かもめのジョナサン 完成版/リチャード・バック・五木寛之訳(新潮文庫)。数十年前に読んだときは、ただただ面白かったという記憶しかない。完成版も…

わたしに会うまでの1600キロ

午前中、20世紀FOX映画試写室にて、“わたしに会うまでの1600キロ”(ジャン=マルク・ヴァレ監督)のマスコミ試写。 自分探しの旅にしてはえらく過酷な1600キロ。誰しもがスクリーンのリース・ウィザースプーンを見ながら自分自身のことを考えるはず。母親役…

今月読んだ本

オイディプス王・アンティゴネ/ソポクレス・福田恒存訳(新潮文庫)。2000年前に書かれたものとは思えない、内角ギリギリを突く腹切りシュート。……でも、経済はベツモノらしい。原発ホワイトアウト/若杉冽(講談社文庫)。ここまで書いちゃってもいいんだ…

日本のいちばん長い日

東銀座の松竹試写室にて、“日本のいちばん長い日”(原田眞人監督)のマスコミ試写。松坂桃李の熱情、役所広司の分別。チャラチャラした女優がひとりも出ていないのが何しろ好ましい。そして、DVDで“ベルファスト71”(ヤン・ドマジュ監督)。アイルランドの敵…

今月読んだ本

家族という病/下重睦子(幻冬舎新書)。自慢と欺瞞に満ちた本。うっかり新聞広告にノセられちまった感じ。赤めだか/立川談春(扶桑社)。嵐の二宮くんでドラマ化が決まってる。談志師匠の家はうちのすぐ近所(練馬区南大泉)。今は志らくが住んでるらしい…

あの日のように抱きしめて

午後、京橋テアトル試写室にて、“あの日のように抱きしめて”(クリスティアン・ペツォールト監督)のマスコミ試写。 『東ベルリンから来た女』のトリオ(監督、主演×2)が再集結。ネタばれになるから詳しくは書けないが、ラストシーンお見事。それにしても…

今月読んだ本

完本 1976年のアントニオ猪木/柳澤健(文春文庫)。ミスター高橋の本もそうだったんだけど、ほんとうはこうでしたって話は正直萎える。それにしても、アントニオ猪木の商才には恐れ入る。その女アレックス/ピエール・ルメートル・橘明美訳(文春文庫)。45…

夫婦フーフー日記

夕方、東銀座の松竹試写室にて、“夫婦フーフー日記”(前田弘二監督)のマスコミ試写。 40過ぎても永作博美はいいな。永作に「書けよ〜!」っていわれたら年に2冊は書くと思う。ただ、佐々木蔵之介は最後まで違和感があった。